フェルマータ、ブレス記号、複数小節にわたる休符
聴いて見るための五つの記号。四つは音を何も変えません。演奏する人に語りかけます。小節を本当に数えるのは一つだけです。
どの音の高さも変えないのに、曲の響き方を決めてしまう記号があります。フェルマータは引き止め、ブレス記号は息の場所を作り、カエスーラは断ち切ります。どれだけの長さかはどこにも書かれていません。決めるのは演奏する人です。
このページで測ったのは、まさにそのことです。それぞれの記号が左右に二度並びます。左は記号なし、右は記号つき。五つのうち四つでは、音の高さも、入りの時刻も、長さも、二つの図で同じです。変わるのは彫られた図だけです。ここで再生を押しても違いは聞こえません。それはページの欠陥ではなく、事柄そのものです。
五つ目の記号は違います。複数小節の休符は、いくつもの空の小節を一つの図にまとめ、その上に数を書きます。響きの中には沈黙がまるごとあります。つまり、本当に数えているのです。
フェルマータ
最初の小節の最後の音の上に、点のついた弧があります。書かれているより長くこの音を保て、という意味です。どれだけ長くかはどこにも書かれていません。音のデータは何も変わりません。入りの時刻も長さも左と右で同じで、測ってあります。この記号は人に向けられていて、機械に向けられてはいません。
休符の上のフェルマータ
同じ記号が休符の上にあると、音ではなく沈黙を引き延ばします。新しいひとまとまりの直前に置かれることが多く、聴き手に切れ目を聞かせるためです。ここでも響きは変わりません。休符は二つの図で同じだけ続き、それを超える分は演奏する人が作ります。
ブレス記号
五線の上の読点は、ここで息を吸うという意味です。管楽器や歌い手には必要で、弦楽器は弓を置き直します。そのための時間は直前の音から取られます。小節は満ちたままで、音を少し早く離すだけです。響きにはその跡がありません。
カエスーラ
五線の上の短い二本の斜線で、オーケストラでは線路と呼ばれます。ブレス記号より鋭く断ち切ります。すべてが止まり、そのあとに新しいものが始まります。沈黙の長さは、やはり演奏する人か指揮者が決めます。響きは二つの図で同じままです。
複数小節にわたる休符
ここでは本当に何かが変わります。左では空の小節が一つずつ並び、右では一つの図にまとめられています。太い棒と、その上に小節の数。響きの中では沈黙がどちらも同じだけ続きます。つまり本当に数えられているのです。オーケストラのパート譜では何ページも節約できますが、確かな数え方が求められます。
図にあるものと響きにあるもの
ひとまとまりの最後の音に置かれるフェルマータが、これらの記号のなかで最もよく見られます。書かれた長さの一倍半から二倍ほど保つのが通例ですが、それは習慣であって規則ではありません。合唱では指揮者が次へ進む合図を出し、独りなら息が決めます。
休符の上でもフェルマータは同じことをします。沈黙を引き延ばすのです。これに対してブレス記号は、時間を足すのではなく直前の音から取ります。小節は満ちたままです。カエスーラは五線の上の短い二本の斜線で、ブレスよりも鋭く断ち切り、新しい思いの前に置かれることが多いものです。
オーケストラの譜面では、複数小節の休符が何ページも節約します。空の小節を二十も並べる代わりに、太い棒とその上の数が一つ置かれます。それでも数えなければならず、数え損ねた人は違う場所で入ってしまいます。
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