トレモロ
聴き比べる五つの場合。同じ音を、一度は一回だけ、一度は符尾を横切る線を添えて。
符尾を横切る線は、その音を一度だけでなく、長さに収まるだけ何度も打つようにと言っています。短い音符の旗にある線と同じもので、ただ横に寝かせてあるだけです。一本なら八分、二本なら十六分、三本なら三十二分を表します。語源はイタリア語で、そのまま「震え」の意味です。
このページでは、どの場合も二つ並べてあります。左は線のない音符、右は同じ音符に線を添えたもの。両方を聴くと、同じ高さと違う動きが聞こえます。どちらも測ってあります — 打鍵の間隔は音から、線と符頭の数は刻まれた絵から。
符頭は一つのままで、音符は長くなりません。同じ時間を満たしますが、もう一回の打鍵ではなく、何度もの打鍵で満たすのです。
線が一本
符尾を一本の線が横切る全音符です。線は八分を表すので、音符は八分に分けられ、収まるだけ打たれます。左は同じ音符で線がなく、一度きりの打鍵がそのまま鳴り続けます。高さは二つの絵で同じ、全体の長さも同じです。
線が二本
同じ符頭に、今度は線が二本。十六分の書き方で、打鍵の間隔は最初の場合の半分になります。二つの絵を続けて聴けば、まさにそれが聞こえます。同じ音符なのに、動きは二倍の密度です。
線が三本
線が三本、つまり三十二分です。もはや数えるのではなく聴くだけのトレモロを書く、ふつうのやり方です — 弦楽器では、ここから「測らないトレモロ」と呼ばれる境目になります。音の例では打鍵が均等に並んでいますが、実際は弓にゆだねられます。
同じ線、短い音符
同じ三本線を、全音符ではなく四分音符に添えたものです。打鍵の間隔は変わりません — 線が数ではなく音価を言っている証拠がこれです。音符が短いので入る打鍵は少なくなり、そのあと小節は静かな四分音符三つで続きます。
和音のトレモロ
三和音に三本線。三つの音は一緒に打たれ、一緒に繰り返されます。絵の上では符頭が三つ、記号は一つのままです。ピアノの楽譜が、一度鳴らして置くのではなく手の下で震わせたい和音を書くときの形が、まさにこれです。
線が数えているもの
ここで多くの人が読み違えます。線は何回打つかを言っていません。一回ごとの打鍵がどれだけ短いかを言っているのです。三本の線は三十二分を表し、それが何回入るかは音符の長さが決めます。だからこのページには同じ三本線が二度出てきます。一度は全音符に、一度は四分音符に。打鍵の間隔は二つの絵でまったく同じで、数だけが四分の一になります。
良い版はですから、下に明確な音価のないトレモロを決して書きません。管弦楽では何よりも弦楽器のもので、そこでは弓が本当に震えます。ピアノでは稀で、同じ鍵や同じ形を素早く交替させることを意味します。
隣にあるもの
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